5v2 ロンド:スキャンと「中央の分割」
5v2ロンドは、攻撃側が中央に選手を配置することが一般的であり、現代フットボールで重要視される「ライン間(Between Lines)」や「スプリットパス(Split Pass)」の概念を導入するのに最適である。
分析と理論的背景
守備者が2名になることで、守備側の連携(チャレンジ&カバー)が要素として加わる。攻撃側にとっては、外周の選手だけでなく、中央に位置する選手(ピボット役)を活用することが鍵となる。この中央の選手は、四方八方からのプレッシャーに晒されるため、ボールを受ける前の「スキャン(Scanning / 首振り)」が不可欠となる。研究によれば、エリートMF(シャビやイニエスタなど)はボールを受ける前の10秒間に6〜8回周囲を確認していることが示されており、このドリルはその能力を開発する。