攻撃 パスアングルの確保、身体の向き（オープンスタンス）、ファーストタッチの質（遠い足）、判断速度の向上。
守備 プレッシングの強度、カバーシャドウによるパスコース遮断、予測とインターセプト。
攻撃側はグリッド内でボールを保持し、パスを回す。
タッチ制限は通常1タッチ（ダイレクト）または2タッチ。レベルに応じて「必須2タッチ（コントロール＆パス）」等の制約を加える。
守備者がボールを奪うか、ボールに触れてグリッド外に出せば、ボールを失った（ミスをした）攻撃側選手と交代する。
ペナルティ 攻撃側が指定回数（例: 20本）パスを繋いだ場合、守備側はもう1セット守備を行うなどのルールを設ける。
身体の向き 常にピッチ全体が見える半身（Open Body Shape）を作る。ボールだけでなく、次のパスコースと守備者を同時に視野に入れる。
パスの質 味方の「遠い足（Back foot）」へ強いパスを通す。これにより守備者の足が届かない位置でコントロールできる。
サポートの質 ボールホルダーに対して常に2つの明確なパスラインを作る（三角形の形成）。パスを出した後は止まらず、角度を微修正する。
アプローチの強度 ボールが移動している間に距離を詰め、ボールホルダーに考える時間を与えない。
誘導 パスコースを限定し、取りやすい場所へボールを誘導する。
この形式は、育成年代の導入部やトップチームのセッション開始直後の「活性化（Activation）」として最適であり、極めて狭い局面でのボール保持と、守備側のインテンシティ向上を目的とする。
3v1や4v1は、フットボールにおける最小単位の数的優位状況をシミュレートしている。攻撃側にとっては、認知のサイクル（知覚→分析→決断→実行）を高速化させるためのトレーニングであり、守備側にとっては「カバーシャドウ（Cover Shadow）」を用いて1人で複数のパスコースを消す技術を習得する場である。特に4v1においては、守備者が中央に位置することで、攻撃側は常に「遠い足（Back foot）」でボールをコントロールし、守備者のプレスを無効化するパスアングルを見つけることが求められる。