認知 聴覚情報と視覚情報の同時処理、抑制機能（不要な行動を抑える能力）のトレーニング。
判断 ルール変更への即座の適応。
通常の5v2ロンドを行う。
カラールール コーチが「赤！」と叫んだら、以下のいずれかのルールを適用：
オプション1 赤の選手へのパスは禁止
オプション2 赤の選手だけ1タッチ制限
オプション3 赤の選手からのパスは必ずダイレクト
コーチは10〜15秒ごとに色を変える。または「フリー！」でルール解除。
攻撃側がルール違反した場合、即座に攻守交代。
聴覚処理 ボールだけでなく、コーチの声も常に聞いている状態を保つ。
抑制機能 「赤」にパスを出したくなる衝動を抑え、別の選択肢を選ぶ能力。これが試合での冷静な判断につながる。
適応速度 ルールが変わった瞬間、全員が即座に新しい制約に適応する。
コミュニケーション 「赤はダメ！」「青フリー！」と声を出し合い、チーム全体で情報を共有する。
実戦への応用 試合では、相手の配置や味方の位置が刻一刻と変化する。この「ルール変更」は、その状況変化への適応力を鍛える。
聴覚情報と視覚情報を同時に処理する「抑制機能」のトレーニング。脳の実行機能を鍛えます。
このドリルは、神経科学の「抑制制御（Inhibitory Control）」を鍛えます。抑制制御とは、不要な行動を抑える能力のことで、試合における「焦ってロングボールを蹴る」「プレスに引っかかる」などのミスを減らす鍵です。
「赤にパスするな」というルールは、単純に聞こえますが、高速のロンドの中で常に色を意識し続けるのは極めて困難です。この困難な状況でプレーすることで、脳の「マルチタスク能力」と「柔軟性」が向上します。