戦術 守備を片側に密集させてから逆サイドへ展開する感覚、サポートの速さ、展開のタイミング。
技術 ロングパスの精度、スペースの認識。
グリッドAで5v3のロンドを行う。
5本〜10本パスを繋ぎ、守備側を密集させたら、隣のグリッドBに待機している味方（2〜3名）へロングパスで展開する。
展開後、全員（攻撃側5人+守備側3人）がスプリントしてグリッドBへ移動し、再び5v3を開始する。
スイッチ成功の条件 グリッドBの味方が正確にコントロールし、守備側が到着する前にボールを保持できたら成功。
失敗した場合（パスミス、コントロールミス）は、攻守交代。
我慢と開放 守備側が片側に寄ってくるまで「我慢」してパスを回し、全員が集まった瞬間に逆サイドへ「開放」する。焦って早く展開しても効果は薄い。
サポートの速さ 展開のパスが出た瞬間、ボールの飛行中にサポートの位置へ到着しておく。ボールを待ってから走るのでは遅い。
ロングパスの質 強すぎず、浮きすぎず、味方がコントロールしやすい「メッセージ付き」のパスを出す。
展開前のスキャン パスを出す前に逆サイドの状況（味方の位置、スペースの有無）を確認しておく。
守備側の対応 展開のパスが出た瞬間、守備側も即座にスプリントして新しいグリッドへ移動する。リトリート（撤退）の速度が鍵。
守備を片側に密集させてから、逆サイドの広大なスペースへ展開する「サイドチェンジ」の感覚を養うドリルです。
現代サッカーでは、相手の守備ブロックを片側に寄せてから、逆サイドへ展開する「Overload to Isolate（密集から孤立へ）」が基本戦術の一つです。このドリルは、その感覚を狭いエリアで繰り返し練習します。
重要なのは「我慢」です。早く展開しすぎると、守備側はまだ散らばっており、スペースが生まれません。守備側が完全に片側へ寄せられるまでパスを回し続け、「今だ！」という瞬間を見極める判断力が求められます。