戦術 プレスを受けながらのビルドアップ、GKの活用、ボランチへのくさびのパス。
判断 誘い出しの感覚、前進のタイミング。
攻撃側は自陣でボールを繋ぎながら、ハーフウェーライン上の3つのミニゴールのいずれかにパスを通せば得点。
守備側はボールを奪ったら、正規のゴール（GKがいる）へシュートできる。
GKの役割 攻撃側GKはフィールドプレイヤーとして積極的にビルドアップに参加する（+1の数的優位）。
タッチ制限なし（フリータッチ）。
GKの活用 GKを11人目のフィールドプレーヤーとして使い、数的優位（11v6）を安定させる。GKがボールを持った時、守備側が寄せてくれば背後が空く。
誘い出し（Baiting） 守備側がプレスに来るまで持ち運び、プレスラインが崩れた瞬間にパスコースを作る。焦って早くパスを出すと、相手はプレスに来ない。
ボランチへのくさび 中盤（ボランチ）へ縦パスを通すことで、ミニゴールへの最短ルートが開ける。この「縦の楔」が現代ビルドアップの鍵。
幅と深さ SBは大きく開き、FWは高い位置を取ることで、守備側を縦横に広げる。コンパクトにされると前進が難しくなる。
守備側のプレス基準 6人で11人を止めるには、ボールサイドに密集し、逆サイドは捨てる判断が必要。パスコースを限定する。
プレスを受けながら自陣から安全にボールを運び出す、ビルドアップの感覚を磨くドリルです。
現代サッカーでは、相手の前線プレスを回避して自陣からボールを運び出す能力（ビルドアップ）が極めて重要です。このドリルは、GKを含む11人全員がビルドアップに関与し、6人の守備側（通常は相手のFW+MF前線）をどう無力化するかを学びます。
重要なのは「数的優位（11v6）を活用すること」です。数的優位があるにもかかわらず、ボールを失ったり、ロングボールを蹴ってしまうのは、ポジショニングまたは勇気の欠如です。このドリルで、プレッシャー下でも冷静にボールを繋ぐメンタルを養います。